住吉神社本殿
・国指定重要文化財・

住吉神社の建築

 当社の境内には前庭をはさんで割拝殿・舞殿・長床などが配され、古い神社構成の形式を残している。本殿は昭和35年6月9日に国の重要文化財指定を受け、昭和45年1月から同年12月にかけて解体復元修理が施された。この本殿は三間社流造・桧皮葺箱棟銅板包みで、内陣を一段高くとって5区に分け、向かって右4区に住吉四社{上筒男命・中筒男命・底筒男命・息長足姫命}を祭っている。こうした形式は、近くの大川瀬・住吉神社本殿(重文・室町初期)にもみられ、この種の神社の地方色をよく示したものといえる。細部の手法もすぐれており、ことに向拝の手挟は美しく、輪郭も力強く、葉飾りの彫刻意匠はすばらしい。向拝など一部に後補はあるが、妻飾り・つなぎ虹梁・内陣まわりなどは、室町時代中期の特徴をよくとどめている。
 
上鴨川住吉神社 神事舞
 *国指定重要無形民俗文化財*
 
 播磨平野の広がりがようやく東北の山地にかかろうとするところ、加東郡社町上鴨川野尻山麓に住吉神社がある。その宮居のたたずまいもさることながら、厳格な宮座組織に支えられ、7世紀の永きにわたって毎年欠かすことなく伝え続けられてきた神事舞は、古式をよく残し、全国的にみてもその価値は高い。中世のかおりを色濃く残した数々の神事芸能は、その遺風から芸能成立のプロセスや系譜を探るのにはこよなく貴重な存在である。
 毎年10月4・5日両日に繰り広げられる祭事は、これを挟んで一年間精進潔斎して行われる多くの神事のいわばクライマックス。村人たちが、五穀豊穣・無病息災を願って神前に祈る素朴で敬虔な心情の凝固を、今に伝えたのがこの神事舞である。
 昭和52年5月17日、神事舞としては兵庫県下ではじめて国の重要無形民俗文化財指定を受けた。


左写真提供 松田庄司様
文面社町パンフレットより